宴会とアルコールについて
中村 範夫(II22EA)
(宴会・アルコールの功罪)
アルコールの功罪は「適度な飲酒は百薬の長」「過剰飲酒は健康被害」等賛否両論ある。 私の場合、飲酒量はそんなに多くないがほぼ毎日飲酒しており、ストレス解消等楽しい日課と なっている。 このたび、飲み会やアルコールとの付き合い方について最近感じることを述べたい。
職場関係の宴会、親族や友人等の冠婚葬祭での宴会、友人間での飲み会等があるが、 宴会には飲み物(アルコール)が付きものである。アルコールに強い人・弱い人もいれば 体質的に飲めない人もあり様々である。 アルコールが強い人は宴会好きで、弱い人は宴会嫌いが多いという傾向があるかもしれないが、 アルコールは全く飲めないが宴席大好き人間もいるのも確かである。
(私の飲み会との付き合い)
私は現職を退職してOBとして第2の職場で働いているが、現役時代と違い職場関係での宴会は減少し、 昔からの朋友やOB仲間・同窓会的な飲み会が中心で平均して週1〜2回程度の飲み会がある。 現役とOBを比べると職場におけるポストや人との付き合い方が変化・縮小し、 飲み会の機会も比例して減少するのであろう。アルコールの飲酒量については、 飲み会の場合は飲み放題付の宴会が多く生ビール3〜4杯・焼酎お湯割り3〜4杯程度と飲みすぎの 傾向となっている。また、自宅での晩酌は中瓶ビール1本+ウィスキー水割り1杯 (寒い時期は半合の日本酒又は焼酎お湯割り1杯)程度であまり多くない。
(飲み会の経費)
職場関係・友人関係の宴会、自宅での晩酌等アルコールが続くと、 その経費が気になるところであるが、アルコール好きな小原庄助さんの逸話で 「朝寝・朝酒・朝湯が大好きで、それで身上つぶした」という民謡がある。 裕福な人は関係ないが、一般サラリーマンにとっては予算(小遣いや家計)に限りがあることから、 飲み会が多い人はアルコールの回数・量・質を工夫せざるを得ない。 回数・量が減らせない人は、安い居酒屋選択、2次会回避、 お酒の等級ダウン(第3のビール選択等)により飲み代を圧縮されている方も多いだろう。
(飲み会の段取り)
職場・友人・所属グループで何らかの目的で人が集まる場合、 我々宴会好きな者には飲み会が一番手軽で集まりやすい。 私は以前から飲み会グループの幹事をよく担当させられたが、 幹事は飲み会の会場設定・人数集約等の段取りが面倒であるが、 飲み会セットは自分の意向と好みを反映でき、また独断で決定できるので楽しい面もある。
飲み会をセットする幹事は、会場・料理・会費が大きな要素である。 会場は皆が集まりやすい立地・環境面・グレード等を選択することになる。 料理は、和食・洋食・中華・創作料理・バイキング等からチョイス。 人数が多くなると中華かホテル開催となってしまう。
会費については宴会の種類により1人3,000〜10,000円と幅広いが、 皆が参加しやすい会費設定が好ましく、最近は飲み放題・食べ放題プラン (バイキング等)が多くなっている。幹事は宴会の趣旨・予算を前提に、 この会場・料理・会費の3要素をバランスよく考えればうまくいくであろう。
(飲み会の時代変遷/飲み放題・食べ放題)
さて、飲み会はこの15〜20年で飲み方や宴会のスタイルが大幅に変化してきている。 最近は街中に多くの飲食店ができ、低価格宴会メニュー・飲み放題付居酒屋の増加、 女性でも気軽に飲食できる女子会メニュー等も出現している。かつて我々がよく通ったスナックは、 低料金居酒屋・カラオケボックス等の出現もあり下火となっている。
フォーマルな宴会は一律の会費制、友人同士の飲み会は割り勘が基本である。 職場での飲み会は従来宴会終了後幹事が会計を締めて、総額を宴会参加者で割り勘するか、 管理職(上役)がいる場合は管理職が多めに経費を負担していたものである。 最近は飲み放題付セットメニュー(均一料金)が多く、管理職も平社員も同一会費という場合が多い。 これは管理職にとってはラッキーなことであり、幹事も精算が楽である。 平社員は若干不満もあるが時代のすう勢であろう。 なお、2次会に行った場合は管理職が多めに負担する方も多い。
飲み放題・食べ放題は魅力的で会費以上の元を取ろうと挑戦するが、 飲食店の策略に負けてなかなか元は取れない。 飲み放題の場合は、ドリンクメニューが限定品、セット料理が貧弱、 料理が別料金の場合は料理単価が高く設定されていることが多いし、 飲み放題料金は全員に適用されるためグループで飲めない人がいるとかえって損をする場合もある。 また、食べ放題の場合、似たような料理が並び、美味な料理はあまり並んでいないことも多い。 ホテルのバイキングも多人数参加のため人気料理はあっという間になくなり、 また料理の列に並ぶのが面倒で飲み物ばかり飲んだという経験をされた方も多いだろう。
結局、飲み放題・食べ放題より、 個別オーダーした方が満足度が高く費用もあまり変わらないというケースもある。 よって、飲み会幹事は飲食店のメニュー(料理メニュー、飲物メニュー、価格表)を予め入手し、 参加人数と参加者の顔ぶれ(年齢層、男女別、飲める人の人数等)を確認した上で、 飲み放題・食べ放題が得か損か検証したうえ予約すべきである。
以上、飲み会やアルコールとの付き合い方について独断で思うところを述べたが、 私にとっては今後とも楽しく付き合っていきたい。 また、皆さん方にとって飲み会やアルコールが職場や友人の人間関係にとって潤滑油となり、 百薬の長とならんことを望みます。