楠ヶ丘会(北京支部)河北省承徳郊外・北京日本人会・希望工程小学校への書籍・事務用品寄贈
伊藤 武司(学30C)
11月8日(日)当該小学校を訪問し、以下寄贈することになりましたので、事前報告いたします。 なお、高速道路が北京から傍まで通じるようになったと言っても、200km以上の山路を走ることになり、僻地であることは変わりません。
機械の後ろには神戸外大OB会寄贈のシールを張っております。
ジャンルとしては、
日本人・日本文化を理解してくれることを期待しての選択です。 これをトライアルとして、次回のために、学校関係者及び子供の意見も聞いてまいります。
息の長い良書を贈る運動を通じて、児童のお父さんやお母さんにも図書室が解放されるよう、量・質とも充実させて行きたいと存じます。
なお、一冊一冊の本に、神戸外大寄贈との印を捺印しております。
生徒と本
今年はあくまでも、トライアルとの位置づけであり、2010年度よりは「楠ヶ丘」の会報などに掲載していただき、運動に共感していただく方より、広く募金を募ることで、学校の運営を側面から支えていきたいと思います。 10年度では、良書を1000-2000冊、PC10台など、先方の具体的要望も踏まえ、計画を策定したいと思っています。
希望工程、学級委員と
訪問後のレポート
11月8日(日)、図書250冊(2500元相当)とレーザープリンター1台を積んで、掲題希望小学校を訪問し、児童、学校関係者、共産党青年団書記、教育局長などの盛大な歓迎を受けました。
子供たちとの出会いでは、教室(まだ暖房が来ていない)で、5-6年の高学年の子供たちと交流し、彼らが望む書籍、彼ら、彼女たちの弟や妹に見せたい本など、ヒアリングしてきました。
なお、今回校長からヒアリングして知りましたが、図書については、蔵書数が問題にされるため、その内容は二の次。国家図書館や市県の図書館がいらなくなった本を、一方的に、押しつけ、それが教育局から回ってくる仕組みとの由。学校側が児童側が本当にほしい本は手に入らない仕組みとなっているようです。
また、共産党青年団の書記や教育長なども、僻地で働いていたこと、その経歴だけが重要視され、1-2年で他に回る、出世コースというのが現状であり、本当に子供たちや地域のために、何かをしようという理想のある人はほとんどいないというのも実情です。 その意味では、この学校の劉校長は理想に燃えた謙虚な人柄でもあり、運動継続にあたり、大切な人と認識できたことが何よりの収穫でありました。
希望工程校舎の裏
小学校風景