リレーエッセー 第51弾

海外スキー雑感

永井 信之(学23C)

私の趣味の一つ、スキー、特に海外スキーについて、思いつくまま感想を認めます。 市役所に入庁した同期の同僚からスキーに誘われ、別にイケメンでなくともカッコ良く滑ると女性にもてるため、もてたい一心で3年間は必死で頑張りました。 スキークラブにも入り、日本の主たるスキー場は殆ど行き、自ら海外スキーへということになりました。

コルチナダンペッツオのゲレンデ

コルチナダンペッツオのゲレンデからの眺め

コルチナダンペッツオのゲレンデ内のレストランの料理

海外のスキー場は、たくさんありますが、私の一番のお気にいりは、北イタリアのコルチナダンペッツオです。 非常に大きなスキー場です。 東京から福岡までがゲレンデと言っても過言ではありません。 リフト・ゴンドラは450本以上あります。 1日40K以上滑っても、1週間では滑りきれませんでした。 このゲレンデの良いのは、晴天率が高いことです。 悪く言えば雪がそんなに降らず、人口雪もあり、雪質はよくありません。 アイスバーン状態のところも多くあります。 4000m以上の山はないものの景色は素晴らしく良く、ドロミテ山群特有の岩山の連続に圧倒されます。 またゲレンデ内のレストランの料理がとても美味しく、テラスからドロミテの山々を眺めながら飲むワインは最高です。 ゲレンデ内にありながら、全くスキーをしない人も、リゾートタウンのコルチナの町からランチを食べに来ていて、日本のスキー場内のレストランとの大きな違いです。 コルチナは最寄りの飛行場、ベニスから車で2時間半の距離にあり、街中からもドロミテの山々を眺めることも出来、ベニスとの観光を併せて、ぜひリゾートを楽しんでください。

グリンデルワルドのゲレンデからのアイガー北壁

シャモニーのロープウェー山頂駅からのグランドジョラス北壁

スイス側から見たマッターホルン

日本人に有名なスキー場はカナダのウイスラー・ブラッコムです。 手軽に行け、安くて良いのですが、景色がそんなに良くありません。 (あくまで私の主観です) ヨーロッパの3大スキー場のグリンデルワルド、シャモニー、ツエルマットは景色も良く、ゲレンデも広く、日本からたくさんのツアーが出ています。 ヨーロッパの三大北壁、アイガー、グランドジョラス、マッターホルンを抱き、グリンデルワルドはユングフラウヨッホからの氷河の眺め、シャモニーは3800mからの氷河滑走、ツエルマットは同じく3800mからのロングラン滑走が出来、両方とも景色は最高、雪質も良く素晴らしいスキー場ですが、ただ大いに天気に左右されます。 少し天気が悪くなると、ロープウェーが運行停止となります。 私の友達で4日間とも荒天で、ゲレンデ下部しか滑れなかったこともありました。 南半球のニュージーランドは、ハチ高原よりもゲレンデが狭く、唯一Mt.クックへのヘリスキーのみお勧めです。 ただ南島のスキー・観光の基地クイーンズタウンは、美しい湖と氷河地形に囲まれ、本当に美しい街です。 オーストラリアもハチ高原規模のスキー場はありますが、景色が良くありません。 変わったところでは、フィンランドとスウェーデンのスキー場です。 スウェーデンの方が、スキー場としては大きく、両方とも夜中のオーロラ観光で、昼間のアクティヴィティとしてのスキーです。 昼間が2時間ほどしかなく、すぐにナイターとなりますが、それなりに趣のあるスキーが出来ます。 上海の屋内スキー場、韓国のスキー場もあまりお勧め出来ません。 私の行った海外のスキー場はゲレンデからゲレンデの繋ぎが悪く、今若者に流行のボードの人はあまりいませんでした。

日本も春スキーは天候に恵まれると、素晴らしい絶景を背景に滑走出来ますが、多大の労力を要し、また危険も背中合わせです。 立山、八甲田山、月山、八幡平、乗鞍岳、御岳、槍ヶ岳、奥穂高岳等は、素晴らしい景色でした。

皆さん、ぜひ私のお薦めのコルチナダンペッツォかヨーロッパの三大スキー場で、リゾートを楽しんでください。

イタリア側から見たマッターホルン

クイーンズタウンホテルからの眺め

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2024年6月5日

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