外大就活サポートなう
冨尾 圭子 (学28H)
昔々、その昔と語り始めなければならない位、外大を卒業してから月日が経ってしまいましたが、職員として母校に勤務している同窓生として、外大の今を少しでもお伝えできればと思います。
さて、今回のタイトルは、外大の就職支援の現状報告です。私が学生時代の就職活動は、分厚い就職雑誌が送られてきて、ぺらぺらとページをめくりながら、世の中にはこういう会社もあるのかと企業研究をにわかにして、学生課の掲示板に貼り出された求人票を頼りに、企業訪問をした記憶がうっすらと残っています。当時の学生課には、田中角栄を彷彿とさせる担当者がおひとりおられて、学生は大学を頼りにせず、自力で道を切り開いていたように思います。
そして時代は変わり、大学の評価が入口だけではなく、出口が重要視されるようになってきました。卒業生の就職率や就職先が受験生やその保護者にとって大学選択の大きな決め手となる時代です。入学試験の偏差値の高さを誇っているだけでは取り残されてしまいます。 近年の外大の入試偏差値の高さは、驚くばかりですが、出口である外大生の就職内定率の推移を見てみると、2008年3月の99.1%をピークに2008年のリーマンショック以来、就職超氷河期と言われる逆風の中でも2009年3月97.4%、2010年3月96.4%、2011年3月94.0%と厚生労働省の調査による大学生就職内定率よりも数%は高い水準を維持しています。 これも出口の重要性にいち早く着目して、2001年に当時の学生課事務室から学舎1階に就職支援室を新設し、その後、スタッフを充実して、キャリアサポートセンターと改称し、 きめ細かな学生支援体制を取り入れた英断が功を奏しているからだと思います。歴代の関係者の方々に敬意を表します。
学舎1階にあるキャリアサポートセンター
各種試験の問題集をはじめ、就職活動の参考資料を備えています。
近頃の就職活動にはインターネットは不可欠です。
キャリアサポートセンター長をはじめとする5名のスタッフで支援しています。
きめ細かな就職支援ガイダンスやセミナーを開催しています。
3年生を対象としたセミナーには、適職診断テストや自己分析、面接講座にビジネスマナーやメイクのセミナーまであり、至れり尽くせりです。 在学中に企業で研修するインターンシップも学生にとっては貴重な体験となりますが、キャリアサポートセンターはその窓口にもなっています。 世界の各地で、また様々な分野で活躍している卒業生の皆様と現役学生を繋いで学生の就職活動を支援できる体制づくりが今後の課題となっています。